2019年10月14日月曜日

秋晴れの空の下、木版画を見る

最低気温は空港での‐2.4℃で「11月中旬並」、「今季最低」。最高気温は同所での12.6℃で「10月下旬並」。

 台風が去り、秋晴れとなった空には、龍のうろこのような雲が広がっていました。
このようなうろこ雲は低気圧が近づいているという証だと云われていますが、さて、どうなるでしょうか?

 
 
 
秋晴れの空の下、次の展示をどうしようか、何かヒントがないか久々に散策することにしました。
ちょうど、町中の美術館「東1条ギャラリー」で細見浩先生の「木版画展」が開催されていたので、
見学させて頂きました。
 


 
細見先生によって、描かれた道東の美しい景観は、絵を見る人の心を和ませる情緒さ優しさに
包まれているにように感じます。
 
  ギャラリーでは、細見先生の奥様、娘さん方がコーヒーを出して頂き、ご案内してくれました。
 細見先生の絵画作成秘話などをお聞きすることができ貴重な時間を過ごさせて頂きました。
 
 奥様から細見先生の酪農景観を描いた時のお話しを伺った際に、川端康成氏が東山魁夷氏へ、
高度経済成長により、街並みが変わる前に「京都の街並みを描き残して欲しい」と助言されたときのエピソードを思い出しました。
細見先生が描いたニオが広がる酪農景観は今はもう観ることが出来ない1コマです。そう考えると細見先生の木版画によって、その時代、時代を写した道東地域の景観を知る貴重な資料だと感じました。
 
 現に、今となっては当時の色合いを知る手がかりがあまりない旧道農事試験場根室支場の種苗倉庫、農具庫を木版画によって描かれたことにより、往時の色合いを知ることができます。
 
先生の画集には、以下のコメンとが記されています。
 
 旧根釧農試の建物がいま残されて伝成館という名称で活用されているが、移設されて森林公園にある資料館(旧:陳列館、現:郷土館緑ヶ丘分館)と建物の裏にある木造の牧舎はいい画題であった。これまでも小品として版画にしている。
 この建物との出会いは昭和32年後半であったが、逆算してみるとその時既に建てられてから三十年が過ぎていたことになる。しかし、牧舎としてはまだ現役だったように思う。木造で白く塗装された柱や板壁、独特な木組みと個性的な建て方は見ていて飽きることがない建物だった。
 
 
 
奥様によると、細見先生も、当町桜ヶ丘に所在する旧道農事試験場根室支場の建物と白樺並木の景観が好きで、離れている旧陳列館(現郷土館緑ヶ丘分館)も含めて好んで描いたという。
絵を見た当時の職員も懐かしいと話していたという。
 
展覧会は、来月17日まで開催されているとのことでしたので、また見学させて頂こうと思います。
良い休日を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
 
展覧会の期間:10月19・20・26・27
          11月2・3・4・9・10・16・17
          11:00~16:00
会      場:東1条ギャラリー
          標津郡中標津町東1条北1丁目16番地2階
 
                                                        byM
 
 
 
 
 

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