2016年6月9日木曜日

択捉島見聞録 その3

今日は一日雨が降り続いていました。
最低気温は上標津で14.7℃、最高気温は空港での18.8℃で「6月下旬並」。


さて、択捉島訪問の報告を一昨日に引き続き、ご紹介します。

3日目
午前8時20分頃

↓2015年に完成した「スポーツ文化会館」を視察してきました。
 
↓施設内は、一見キレイでしっかりできているように思いますが…
(体育館)
 
↓プール
この時は、ちょうどロシア人が水球で楽しんでいました~
 
↓トレーニングルーム
 
↓よく見ると、電気のスイッチや

 
 
↓格子がバラバラだったり、ペンキの塗料にムラがあったりしました~~(-_-;)

 
恐らく、急いで作っていったからなのでしょうね…。
 
館内には体育館やプールの他にも、図書館や博物館がありました。

↓博物館(「択捉島郷土資料館」)では、学芸員さんに案内をして頂きました。
 
 
学芸員さんから、島ではかつてアイヌの人々(千島アイヌ)や日本人が
暮らしていたことについてお話をしてくださいました。
 
 
↓アイヌ民族資料ではイクパスイや写真が展示されていました。

 
↓続縄文土器
 
 
↓オホーツク土器

 
↓擦文土器

 
と、続縄文、オホーツク、擦文土器や石器などの考古資料も展示されていました。
 
↓木の実などを磨り潰す時に使った石皿や、
ハンマーを実際に使用することができる体験コーナーもありました。

 
展示資料のほとんどはサハリンの博物館にて収蔵されており、
展示資料は少ないという。
 
 
↓江戸時代末期と考えられる徳利

 
同様の徳利が町内の遺跡からも確認されており、
恐らく、東蝦夷地警備のために行ったお侍さんたちが持ち運んだものではないかと
思います。
 
徳利が択捉島のどこで確認されたかは不明とのこと。
 
 
午前8時40分頃

↓館内には300名程が入るホールがあり、そこで表敬訪問が行われました。
 
(ロシア人いわくここで映画を観ることもあるそうです。椅子もふかふかで座り心地は良かったです。(^O^))
 
シュートフ行政副区長からは、
今後110名が入る保育所と4棟の住宅、学校の建設を予定しており、引き続き道路などのインフラ整備を進めるということなので、より開発が進みそうです。
 
↓実際に道路工事中の箇所が多くみらたりと
 
ロシア人の人口の増加、定住化図るための政策が国レベルで着々と
進んでいることを実感させられました。

一方で、日本の建造物である「水産会事務所」「郵便局」は昨年解体したとのこと。
ですが、紗那市街に向かう車中、旧日本軍が築いた塹壕とトーチカのようなものを確認することができました。港を見下ろす形で塹壕が掘られており、内岡湾からアメリカ軍又はソ連軍が上陸することを想定されてのことなのでしょう。

↓旧日本軍が構築した塹壕
 
↓トーチカのようにも見えるのですが…

 
移動中の為、画質が悪いです。ご了承ください。<m(__)m>
 
 
続く…
 
 
本日は、地域コミュニティFM「FMはな」、「がくさんの座って立ち話」に出演して、ビザなし交流で択捉島へ訪問したことについてお話をさせて頂きました。
 
アドリブ一発勝負の収録は緊張しましたが、いざ始まってみるとパーソナリティーのOさんとMさんとの会話が楽しくあっという間の一時間でした!
ありがとうございました。<m(__)m>
 
OさんとMさんのコンビネーションが素晴らしかったです!!!
 
 
放送日は、
土曜日 PM4:00~5:00...
日曜日 AM8:00~9:00(再)

お時間がある方はぜひ、お聞きになって頂ければうれしく思います!!
よろしくお願いします!!<m(__)m>
 
 
本日のブログは、学芸員のMでした。
 


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